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欧州・CISの石油天然ガスセクター産業構造

カザフスタンロシア
規制監督機関 「エネルギー省」
・2014年8月、ナザルバエフ大統領は行政効率化を目的とする省庁再編を発表、従来の石油・ガス省、産業・新技術省の一部、環境・水資源省を統合する形でエネルギー省を創設。石油・ガス産業を監督。

「エネルギー省」
・2004年、旧原子力エネルギー省とともに産業エネルギー省に統合。2008年、再独立。産業エネルギー省傘下の連邦エネルギー庁の機能を移管。

・国家エネルギー政策の策定及び実施、エネルギー部門(電力、石油生産・精製、ガス、石炭、石油・ガス・同製品パイプライン、再生可能エネルギー、PS契約に基づく炭化水素資源開発、石油化学)の法規制を所管。

「天然資源・環境省」
・2008年5月、旧天然資源省の機能を拡大。地下資源利用等に関する政策・規制、環境規制を所管。

「財務省」
・炭素税を所管

「連邦独占禁止庁」
・タリフを所管
国営石油天然ガス公社の地位と活動内容 【KazMunaiGaz】
・2002年設立。政府100%所有。

・原油生産子会社KazMunayGas Exploration and Production(KMG E&P)や石油・ガスパイプライン会社、製油所、石油販売部門等を抱える、上流から下流までの一貫統合会社。ただし、国内生産シェアは低い(2016年に石油が29%、天然ガスが37%)。

・ENI(伊)と締結されたMOU(期間2010-14年)に基づきPavlodar製油所の近代化等を推進。

・2017年10月、Kaz Trans Gasにより、PetroChinaとの年間5BCMのガス供給契約に基づくカザフ産ガスの輸出が開始。

【Gazprom】
・1989年設立。1993年に現在の持株会社形態に再組織。連邦政府が38.37%、連邦政府のコントロール下にあるRsoneftegaz及びRosgazifikatsiyaがそれぞれ10.97%と0.89%を所有。
・2015年の国内天然ガス生産シェア66.0%。
・国内への天然ガスの安定供給、国家(政府)間取り決めに基づく天然ガスの国外供給、ガス供給統合システムの開発に関して責任を持つ。
・2014年5月、中国CNPCとの間で期間30年38BCM/年のパイプラインガス供給契約に調印。
・2017年6月、TrukStream ガス・パイプラインのガス管敷設開始。トルコ向け1本目のパイプラインは2018年3月に開通見込み(総工費114億ユーロ、年間送ガス能力315億㎥)。

【Rosneft】
・1993年設立。1995年に現在の持株会社形態に再組織。2006年にIPO実施。50%を政府が間接所有。
・2016年の生産量シェアは原油40%、天然ガス8%。
・2013年中国CNPCとの間で期間25年(総額2,700億ドル)の長期石油供給契約に調印。

・2017年8月インドのエッサール・オイルの株式49.13%を取得。
増産計画 ・原油:2020年290万B/D、2030年360万B/D。
・天然ガス:2030年62BCM。
・2017年2月1日付「2035年までのロシア・エネルギー戦略草案」によると、2035年の生産量は石油が楽観シナリオで5.55億トン、保守シナリオで4.90億トン、天然ンガスが楽観シナリオで8,750億㎥、保守シナリオで7,570億㎥と予測。

上流部門への外資参入可能形態 生産分与契約、合弁契約、サービス契約→2009年1月、地下資源法改正により、新規の生産分与契約は不可
生産分与契約、コンセッション・合弁

・2011年12月、外資規制法緩和(戦略鉱区開発につき、ロシア政府の事前合意を必要とする最低権益比率を10%から25%に引き上げ)。
上流部門への外資参入実績 3大油田開発のコンソーシアム構成は以下のとおり。

・テンギス油田:KazMunaiGas, Chevron、ExxonMobil, LukArco

・カラチャガナクガス田:KazMunaiGaz、Shell、ENI、Chevron、Lukoil

・カシャガン油田:KazMunaiGas、ENI、ExxonMobil、Total、Shell、CNPC、INPEX
・ロシア石油天然ガス会社への出資
2003年、BPがTNKと折半出資でTNK-BP設立したが、BPは2012年にパートナーシップを解消、翌13年にはロシア国内の資産を売却し撤退。RosneftがTNK-BPのほぼ全資産を取得。
2004年、ConocoPhillipsがLukoilに20%出資したが、2010年には戦略的提携関係を結ぶとともに所有株式をLukoilに売り戻した。

・主要活動外資:
サハリン1:Rosneft(20%)のほか、ExxonMobil (30%)、SODECO(30%)、ONGC Videsh(20%)が出資。オペレーターはEXxon Neftgas(ExxonMobile子会社)。*SODECO:経産省(50%)、伊藤忠商事(18%)、JAPEX(14%)、丸紅(12%)
サハリン2:ガスプロム(50%プラス1株)のほか、シェル(27.5%マイナス1株)、三井物産(12.5%)、三菱商事(10%)が出資。オペレーターはサハリンン・エナジー社。
Yamal LNG:NOVATEK(50.1%)のほか、TOTAL(20%)、CNPC(20%)、Silk Road Fund(9.9%)が出資。
下流部門の政策と投資動向 ・CPCパイプライン(テンギス油田〜黒海):ロシア政府、カザフ政府、オマーン政府、ChevronTexaco、LukArco、ExxonMobil、Rosneft/Shell、Agip、BP、Kazakhstan Pipeline、Oryx

・カザフ〜中国パイプライン:KMGとCNPCの合弁

・製油所については2012年以降近代化計画(能力拡張及び白油化率の向上、Euro-4,Euro-5規制対応の製品製造)が進行中(2017年に終了予定)。アティラウ製油所近代化では、2001年、丸紅と日揮が総額約300億円のプロジェクト受注。2011年11月、丸紅等3社のコンソーシアムが第3フェーズのEPC契約を約17億ドルで受注。

・シムケント製油所:CNPCがカズムナイガスとの折半出資で共同運営。

・新規製油所計画を検討中。
・欧州向け、アジア向け、カスピ海周辺諸国向け等、多数の石油天然ガスパイプライン構想有り、多額の投資が必要。

・原油パイプラインでは、2012年12月、東シベリア−太平洋原油パイプライン(ESPO)が全線開通(総延長4,600km、輸送能力60万B/D).

・ガスパイプラインでは、ウクライナを迂回する欧州向けのNord Stream1(オペレーター:Nord Stream AG(Gazprom 51%、BASF-Wintershall 15%、E.On-Ruhr Gas 15%、Gasunie 9%、GDF Suez 9%)が2011年に稼働開始(2012年に第2線の稼働開始)。Nord Stream2のほか、Turk Stream、Power of Siberiaといった計画が進行中。

・LNGでは、2009年3月にSakhalin2(年産480万トン×2系列)が輸出開始。2017年12月にYamal LNG(年産550万トン×3系列)第一系列が稼働開始。そのほか、Vladivostok LNG、Baltik LNG、極東LNGプロジェクト、Sakhalin2第三系列が進行中。

・2011年に、2020年を期限とする製油所近代化計画が始動。旧式製油所の近代化(白油化率やガソリン得率の向上)や130基の新設計画を含む。



情報源(投資企業各社のHPや各種報道サイトを除く) ●カズムナイガスHP(»WEB SITE
●EIA (»WEB SITE
●JOI調査(2005年2月)
●JOGMEC各種レポート (»WEB SITE
●ガスプロムHP(»WEB SITE
●ロスネフチHP(»WEB SITE
●ルクオイルHP(»WEB SITE
●EIA (»WEB SITE
●JOI調査(2009年3月/2012年1月)
●JOGMEC各種レポート (»WEB SITE

最終更新日:2019年5月

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